江戸小町

【第十二回】 江戸小町が語る 昭和の名曲『海峡/吉幾三』

荒木とよひさ最後の愛弟子!
江戸小町さんによる連載企画(・∀・)

『江戸小町が語る 昭和の名曲』

第十二回となる今回は・・・
1987年発売、吉幾三さんのヒット曲『海峡』
曲への思いや歌い方を解説してもらいます。

『海峡』

今回は、私の父の故郷である青森の大先輩
吉幾三さんの「海峡」についてお話させてもらおうかな。
だいぶ寒くなってきたし(笑)

私もプライベートカラオケとお風呂場で
たまに歌うんですが(笑)

この楽曲もやっぱり
「失恋」と「北国」がリンクしています。
以前の記事でも
心の傷は北国で癒すのか?というような
話をしましたが

この楽曲はね
他の楽曲とちょっと違うなと思っていて
それは
主人公の方がとても強い意志を持ってる所。

それは悲壮感の意志というよりは
自分の気持ちをしっかり持っている感じ。

🎶わたし昔から そうでした

①北へ行こうと決めていた
②北で死のうと決めていた

1コーラス、2コーラスの出だし歌詞の感じ
もう自分の意志は決まっていますよね。

●自分の好きな人と
北国で人生を共にして、その地で一緒に
生涯を終えたい

あるいは

●恋に破れた時は、北国へ行き
そこで傷を癒しながら、その地で生涯を終える

そんな人生のビジョンがあったんでしょう。
主人公が北国の出身だからなのか
ただ北国に想いがあっただけなのかは
分からないけど(笑)

だから、歌い手は
そこを自分なりにドラマを作ってしまえば
良いと思うし、
その方がオリジナル感が出て良いと思います。

歌い方は、やっぱり独り言風でしょう。
ただ歌なので!しっかり言葉は発してね。
ボソボソだと伝わらないし、
あとマイクのエコーね!かけすぎ良くない。
細かいメロディーラインで
言葉が多いから、エコーききすぎたら
何歌ってるかわからないです。
カラオケのお店などは聴く人も、
画面をみて聴けるけど
ステージだとお客さんは歌詞を見ながらは
聞けないから。

この楽曲を歌う時、思い浮かべる情景、
頭の中で描くのは

船のデッキが見える窓
マフラーぐるぐる巻きの主人公
トレンチコートのポッケに手を入れて
片手にはあったかい飲み物(紙コップ)
寒さと飲み物の湯気で窓がくもってる
いかにも!演歌。

そして3コーラス目になると

🎶わたし昔からそうでした
一度 海峡見たかった

もう主人公は悟りに入ります。カモメも巻き込みます。
心のどこかで
やっぱり帰ろうかな、とか思ってる風だけど
意志は強いです。帰り船には乗りません。

🎶もう遅い もう遅い

と、2回繰り返すので
2回目は、強めに主張して自分にも
言い聞かせているように歌うと伝わります。

この楽曲は、失恋ソングだけど
悲しさマックスで歌うと重すぎるので
ため息多めで歌うと良いかな。
歌い出しとか、息と声を一緒に出すような。

うまく表現できなくてごめんなさい。

んーあとなんだろう
思い出話を誰かに電話とかで話しているような感じで。

以下、勝手に構成。

もしもし?あー今?大丈夫よー
えか、今ねもう船に乗ってるよー。
いや私さ、
前から故郷帰るって決めてたんだよね。
え?いや、もともとそのつもりでさー
まぁお母さんこっちに1人きりだし
東京で良い旦那でも見つけて
連れて帰りたいなーなんて思ってたけど(笑)
でもやっぱり無理だったわ!
そうそう、やっぱり都会人はさ!
こっちには来れないって言われちゃって(笑)
いいのよ、私は何だかんだ言っても
故郷で暮らしたいし。そう決めてたし。
未練?まぁ
どーしてもやり直してくれって言われたら
考えてもいいけど・・・
んーいや、無理だわ(笑)
さっきまで泣いたりしちゃったけど
雨で涙も流れちゃったし
写真もびしゃびしゃになったから捨ててやったよ!
そうだ!今度こっちに遊びにきなよ!
待ってるよー
また連絡するね!じゃーねー!

うん、こんな感じ(笑)
強がり系女子なパターンが多いけど。

演歌もこうやって崩して聴けば
若い人にもすんなり入っていくと思うんだけどなー。

だけど演歌ってやっぱり
日本人の心にしみると思うから、
これからも
演歌ファンの皆さんや歌手みんなで
演歌を盛り上げていきましょう!

次回掲載は2017年12月22日(予定)

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投稿者: gakuendo

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